冬に増える知覚過敏とは
2024年12月26日
冬に増える知覚過敏とは
冬の寒い時期、冷たい空気や飲み物が歯にしみると感じることはありませんか?
これは「知覚過敏」と呼ばれる症状で、歯のエナメル質が削れたり、歯ぐきが下がることで歯の内側にある「象牙質」が露出し、刺激を受けやすくなる状態です。
特に冬は冷たい外気や寒い飲み物で症状が悪化しやすいため、多くの方が悩まされます。
冬に知覚過敏が悪化する理由
①冷たい空気や飲み物による刺激
冬は口内に冷気が直接触れる機会が増え、歯に冷たい刺激が加わりやすくなります。
②歯ぐきの健康悪化
寒さによる血行不良で歯ぐきの状態が悪化しやすく、歯ぐきが下がることで象牙質が露出し、知覚過敏を引き起こしやすくなります。
③乾燥した環境
冬の乾燥した空気は口内の唾液量を減らし、歯を保護する唾液の働きが低下するため、知覚過敏を感じやすくなります。
冬の知覚過敏の対策
①知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
専用の歯磨き粉は象牙質の表面をコーティングして刺激を軽減する成分が含まれています。毎日のケアに取り入れることで、症状の悪化を防ぎます。
②正しい歯磨き習慣を心がける
歯磨きの際に力を入れすぎたり、硬い歯ブラシを使うとエナメル質が傷つく原因になります。柔らかめの歯ブラシを使い、優しい力で磨くよう心がけましょう。
③冷たいものを避ける
特に冬は、冷たい飲み物や食べ物を避け、常温または温かいものを選ぶことで刺激を減らすことができます。
④歯ぐきの健康を保つ
歯ぐきが下がると知覚過敏を引き起こしやすくなります。フロスや歯間ブラシを使い、適切な口腔ケアを行うことが大切です。また、歯ぐきの血行を良くするために、軽いマッサージも効果的です。
⑤定期的な歯科検診を受ける
知覚過敏の原因が歯の損傷や歯ぐきの問題である場合もあります。早期に原因を見つけて適切な治療を受けるためにも、定期的な検診を受けましょう。
⑥乾燥対策を行う
室内の加湿や、こまめな水分補給で口内の潤いを保つことも有効です。唾液の分泌を促すガムを噛むのもおすすめです。
知覚過敏を放置しないで
知覚過敏は一時的な症状と感じられるかもしれませんが、放置することで症状が悪化したり、虫歯や歯周病が隠れている可能性もあります。早めに歯科医師に相談し、適切なケアを行うことで寒い季節も快適に過ごしましょう。
一日で被せものを入れる「セレックシステム」
2024年12月26日
セレック治療とは
セレックは、最短一日で詰め物や被せ物を作成できる最新の歯科治療法です。このシステムでは、患者さまのお口の状態を「コンピューター」に取り込み、プログラム上で修復物を設計し、セラミックブロックを削り出して高精度の詰め物や被せ物を作成します。
セレック治療のメリット
①短期間で治療が完了
従来の治療では、型取りから技工所での製作、そして装着までに数週間かかることが一般的でした。しかし、セレック治療ではその工程を大幅に短縮し、最短で当日中に治療を完了できます。お忙しい方や、遠方から通院される方にも最適です。
②高品質なセラミックを使用
セレックで作成する修復物は、耐久性が高く自然な見た目を実現するセラミック製です。金属を使用しないため、審美性に優れ、周囲の歯と調和した仕上がりになります。
③通院回数の削減
一回の治療で完了することが多いため、何度も通院する必要がありません。これにより、通院にかかる時間や交通費の負担を軽減できます。
④金属アレルギーの心配がない
セレックで使用するセラミックは、金属を一切使用していないため、金属アレルギーのある方にも安心してご利用いただけます。
⑤費用を抑えることが可能
治療工程の短縮と院内での一貫した製作により、外部技工所に依頼する費用を抑えることができます。そのため、従来の治療と比べて費用を軽減できるケースもあります。
⑥精密な仕上がり
デジタル技術を活用して修復物を設計・製作するため、従来の型取りでは難しい細部まで高精度に再現します。これにより、より快適な装着感と長持ちする修復物が得られます。
セレック治療の流れ
①スキャン(型取り)
専用の3Dスキャナーで、お口の状態をデジタルデータとして正確に記録します。従来の粘土状の型取り材を使用しないため、患者さまの負担が軽減されます。
②設計
取得したデータをもとに、コンピューター上で修復物の形態を設計します。このプロセスにより、患者さまの歯に最も適したデザインが可能です。
③製作
セラミックブロックを専用の機械で削り出し、修復物を作成します。この工程は数十分で完了します。
④装着
完成した修復物を患者さまの歯に装着し、調整を行います。違和感がなくしっかりフィットする仕上がりを提供します。
セレック治療は、効率的かつ患者さまに優しい新しい治療法です。短期間で高品質な治療を求めている方や、金属アレルギーにお悩みの方におすすめです。ご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください!
担当制の強み
2024年12月26日
当院では、患者さまごとに専任の歯科衛生士と歯科医師が担当する「担当制」を導入しています。この仕組みにより、以下のような多くのメリットを患者さまにお届けすることができます。
1 治療の精度向上
同じ担当者が継続して治療を行うことで、患者さまのお口の状態を深く理解し、わずかな変化や異常にも早期に気づくことができます。その結果、早期発見・早期対応が可能となり、治療の精度が向上します。
2 信頼関係の構築
患者さまと担当者が長期的なコミュニケーションをとることで、安心感や信頼感が生まれます。これにより、患者さまが治療やケアについての不安や疑問を相談しやすくなり、治療へのモチベーションも高まります。
3 個別に最適化されたケアプランの提供
患者さまの生活習慣やライフスタイル、希望を理解することで、その方に合った具体的で現実的なアドバイスが可能になります。たとえば、日々のブラッシング指導から、食生活や習慣に合わせたケアプランの提案まで、きめ細やかなサポートを行えます。
4 継続性の確保
毎回担当者が変わる場合と比べて、治療やメンテナンスの流れをスムーズに進めることができます。治療経過の記録や方針が共有されているため、無駄な説明や時間を省き、効率的に診療を受けていただけます。
5 患者さまの満足度向上
患者さま一人ひとりに合った対応を行うことで、結果として治療後の満足度が高まります。また、担当者が患者さまの意見を聞き入れる体制を築くことで、よりリラックスして診療を受けていただける環境を整えます。
このように、「担当制」は患者さまに寄り添った医療を実現するための大切な仕組みです。安心して長期的な治療を続けていただくために、私たちは信頼関係の構築を最優先に考えています。
痛みの少ない麻酔へのこだわり
2024年12月25日
当院では、患者さんが安心して治療を受けられるよう、麻酔時の痛みを軽減するための工夫を徹底しています。以下の5つのポイントをご紹介します。
Point 1: 「表面麻酔」の使用
麻酔注射の前に、歯肉に麻酔薬を塗布することで、針を刺す際の痛みを軽減します。この段階的な麻酔の使用により、患者さんの負担を少なくしています。
Point 2: 極細の針を使用
注射針は細ければ細いほど痛みが軽減されます。当院では、非常に細いサイズの針を採用し、痛みを最小限に抑えるよう努めています。
Point 3: 麻酔液の温め
麻酔液と体温の温度差が痛みの原因になることがあります。そのため、専用のカートリッジウォーマーを用い、麻酔液を人肌程度(37℃)に温めてから使用しています。
Point 4: 電動麻酔注射の活用
麻酔液の注入速度にムラがあると、痛みを感じやすくなります。当院では電動麻酔注射を使用し、一定の速度でゆっくりと麻酔液を注入することで、痛みを軽減しています。
Point 5: 針を刺す部位への配慮
お口の中には、痛みを感じやすい部位とそうでない部位があります。当院では、患者さんの負担を考慮し、できるだけ痛みを感じにくい部位を選んで注射を行うよう心がけています。
これらの取り組みにより、患者さんにとってより快適で安心できる麻酔体験を提供しています。不安がある場合でも、どうぞお気軽にご相談ください。
当院では「セカンドオピニオン」にも対応しています
2024年12月25日
治療がなかなかうまく進まず、悩まれている患者さんが多くいらっしゃいます。再発や痛みにお困りの方、一人で悩まずに「セカンドオピニオン」をご活用ください。他院での治療経過を踏まえた上で、新しい視点からアプローチすることで、より良い治療法が見つかる可能性があります。
特に以下のような方にお勧めです:
・再発でお困りの方
繰り返す症状で、根本的な治療法を見つけたい方。
・治療を1年以上続けている方
長期間の治療にも関わらず、症状が改善しない場合。
・他院で抜歯を宣告されたが歯を残したい方
できる限り天然歯を保存したいとお考えの方。
・当院での対応
当院では、マイクロスコープやCTをはじめとした精密機器を活用し、患者さんのお口の状態を詳しく診断いたします。これにより、より正確な情報を基に最適な治療方法をご提案できます。また、ラバーダムを使用することで、治療の安全性と精度をさらに向上させています。
些細なことでも構いません。気になることや不安な点があれば、ぜひ一度ご相談ください。
根管治療成功のために
2024年12月25日
根管治療の成功率を高めるためには、正確で精密な治療が不可欠です。特に、根管内の感染部位を完全に除去することが重要です。以下に、当院の取り組みを整理してご紹介します。
根管治療の課題
・複雑な構造:根管は狭く、暗く、複数の分岐があるため、治療が難しい。
・肉眼の限界:従来の日本式治療では、肉眼での処置が一般的であり、細部の確認が難しい。
当院での取り組み
①マイクロスコープと高倍率ルーペの活用
・通常の視野を何十倍にも拡大可能。
・精密な感染部位の除去が実現。
②治療の可視化
・マイクロスコープの動画機能を活用し、治療中の様子を記録。
・記録を患者と共有し、安心感を提供。
③CTによる三次元撮影
・顎の骨や神経の位置を立体的に把握。
・従来のレントゲンでは得られない詳細情報を提供。
④ラバーダムの使用
・根管治療中に用いる防湿器具で、治療部位を唾液や細菌から隔離します。
・感染リスクを低減し、治療の精度をさらに高めます。
・また、ラバーダムの使用により治療の安全性が向上し、患者さんの不快感も軽減されます。
⑤精密機器とラバーダム導入のメリット
・治療成功率の向上
精密機器とラバーダムを組み合わせることで、感染部位を正確に取り除き、治療精度が向上します。
・抜歯リスクの低下
高い精度で治療を行うことで、歯を保存する可能性が高まります。
・再発率の低下
感染部位の取り残しが減り、再治療の必要性が低下します。
当院では、これらの最新機器と技術を活用し、患者さんに安心で高品質な治療を提供することを目指しています。
歯科治療への恐怖心が強い方へ
2024年12月24日
睡眠無痛治療で安心の歯科体験を
歯科治療に対して強い恐怖心や不安を感じる方、または嘔吐反射が強い方でも、リラックスして治療を受けていただける方法をご用意しています。当院では、「睡眠無痛治療(静脈内鎮静法)」を取り入れ、安全で快適な歯科治療を提供しております。
静脈内鎮静法とは?
点滴を用いて鎮静薬を投与することで、患者さまを半分眠っているようなリラックス状態にします。この状態では、不安や恐怖心が和らぎ、治療中の痛みや不快感を感じることがほとんどありません。治療中の記憶も曖昧になるため、リラックスしたまま治療を終えることができます。
こんな方におすすめ
・歯科治療に強い恐怖を感じる方
・嘔吐反射が強く、治療が難しい方
・忙しい生活の中で短期間の治療を希望する方
忙しい方にもおすすめ
睡眠無痛治療では、一度の治療時間を長く確保できるため、複数の処置を一度に行うことが可能です。そのため、通院回数を減らし、治療を効率よく進めることができます。
安全性について
当院では、麻酔の専門資格を持つ医師が対応いたします。患者さまの安全を最優先に考え、適切なモニタリングを行いながら治療を進めますので、どうぞ安心してお任せください。
安心して治療を受けていただくための滅菌システム
2024年12月24日
当院では基本的な滅菌機器をはじめ、厳格なヨーロッパ基準をクリアした滅菌機器を導入しており、滅菌体制には注力しております。
全ては来院される患者さんと働いているスタッフの健康のために、『スタンダード・プリコーション』という考え方を基にしたものです。
スタンダード・プリコーションとは、「すべての患者さんが何らかの感染性病原体を持っているかもしれない」と考え、滅菌体制を整えていくことです。
実際に当院で導入している機材や機器をご紹介します.
○Mieleジェットウォッシャー
ドイツのMiele&Cie.KG社製のジェットウォッシャー。これは、今までの洗浄機や手洗いでは難しかった複雑な構造を持った歯科器具も徹底的に洗浄できます。また、血液や唾液といったタンパク質が凝固しない55℃の温水で効果的に洗浄を行ない、アルカリ性の専用洗浄剤で洗浄を行うのですべての汚染を効果的に落とします。
○口腔外バキューム
歯科医院では、歯を削ったり、入れ歯や銀歯を調整するとき発生する、目に見えない細かい粉塵(歯の削りかす、金属片、血液、細菌など)が発生します。当院では、こうした粉塵が広がってしまわないよう、診療室に口腔外バキュームを設置しています。快適でクリーンな診療室をつくるためには欠かせません。
○各種オートクレーブ
オートクレーブとは、別名『高圧蒸気滅菌器』とも呼ばれ、飽和蒸気によって内部を高温高圧にすることで医療用器具の滅菌処理をおこなう機器です。一言に「オートクレーブを導入している」とは言え、各メーカーから様々な種類のものが出ており、その性能や基準はそれぞれ異なります。
その性能や基準が異なるということは、裏を返せば「ある特定のオートクレーブのみでは、滅菌しきれない菌が存在している可能性がある」ということに他なりません。
一般的には1~2台ほど導入している歯科医院が多いですが、当院では厳しいヨーロッパ規格EN13060の最高基準をクリアした「クラスB滅菌器」も含め、7台ものオートクレーブを導入しております。