安心して治療を受けていただくための滅菌システム
2024年12月24日
当院では基本的な滅菌機器をはじめ、厳格なヨーロッパ基準をクリアした滅菌機器を導入しており、滅菌体制には注力しております。
全ては来院される患者さんと働いているスタッフの健康のために、『スタンダード・プリコーション』という考え方を基にしたものです。
スタンダード・プリコーションとは、「すべての患者さんが何らかの感染性病原体を持っているかもしれない」と考え、滅菌体制を整えていくことです。
実際に当院で導入している機材や機器をご紹介します.
○Mieleジェットウォッシャー
ドイツのMiele&Cie.KG社製のジェットウォッシャー。これは、今までの洗浄機や手洗いでは難しかった複雑な構造を持った歯科器具も徹底的に洗浄できます。また、血液や唾液といったタンパク質が凝固しない55℃の温水で効果的に洗浄を行ない、アルカリ性の専用洗浄剤で洗浄を行うのですべての汚染を効果的に落とします。
○口腔外バキューム
歯科医院では、歯を削ったり、入れ歯や銀歯を調整するとき発生する、目に見えない細かい粉塵(歯の削りかす、金属片、血液、細菌など)が発生します。当院では、こうした粉塵が広がってしまわないよう、診療室に口腔外バキュームを設置しています。快適でクリーンな診療室をつくるためには欠かせません。
○各種オートクレーブ
オートクレーブとは、別名『高圧蒸気滅菌器』とも呼ばれ、飽和蒸気によって内部を高温高圧にすることで医療用器具の滅菌処理をおこなう機器です。一言に「オートクレーブを導入している」とは言え、各メーカーから様々な種類のものが出ており、その性能や基準はそれぞれ異なります。
その性能や基準が異なるということは、裏を返せば「ある特定のオートクレーブのみでは、滅菌しきれない菌が存在している可能性がある」ということに他なりません。
一般的には1~2台ほど導入している歯科医院が多いですが、当院では厳しいヨーロッパ規格EN13060の最高基準をクリアした「クラスB滅菌器」も含め、7台ものオートクレーブを導入しております。