歯周病は沈黙の病気?初期症状と放置のリスク
2025年5月23日
◆「痛くないから大丈夫」は本当?
歯周病(ししゅうびょう)は、日本人の成人の約8割がかかっているとも言われる国民病です。
にもかかわらず、気づかないうちに進行してしまう――それが「沈黙の病気」と呼ばれる理由です。
実際、「歯ぐきから血が出ている」「口臭が気になる」といった初期のサインを見逃してしまい、症状が進行してから受診される方が多く見られます。
◆ 歯周病の初期症状、見逃していませんか?
以下のような症状があれば、歯周病のはじまりかもしれません。
- 朝起きたときに口の中がネバつく
- 歯ブラシの時に血が出る
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 口臭が気になる
- 歯が浮いたような違和感がある
これらは**歯周病の初期段階(歯肉炎・軽度歯周炎)**のサインです。
この時点での治療なら、比較的簡単なクリーニングや生活習慣の改善で回復が見込めます。
◆ 放置するとどうなる?歯周病の進行ステージ
歯周病は、放置すると歯を支える骨が溶けてしまう病気です。以下のように進行していきます:
- 歯肉炎(初期):歯ぐきが赤く腫れる・出血する
- 軽度歯周炎:歯ぐきの腫れに加え、歯周ポケットが深くなる
- 中度歯周炎:歯がぐらつき始める、強い口臭や痛みが出る
- 重度歯周炎:歯を支える骨が大きく溶け、抜歯の可能性が出てくる
このように、気づいたときには“手遅れ”というケースも少なくありません。
◆ 歯周病が引き起こす「全身への影響」
歯周病はお口の中だけの問題ではありません。
最近の研究では、以下のような全身疾患との関連も指摘されています。
- 糖尿病の悪化
- 心疾患・脳梗塞のリスク上昇
- 誤嚥性肺炎
- 早産・低体重児出産
「たかが歯ぐき」と思わず、全身の健康のためにも予防と早期治療が重要です。
◆ まとめ:沈黙の病気だからこそ、定期チェックを
✅ 歯周病は初期には痛みが少ないため、発見が遅れがち
✅ 放置すると歯が抜けるだけでなく、全身に影響も
✅ 定期的な歯科検診とプロによるクリーニングが早期発見のカギ
◆ 当院の取り組み
当院では、歯周病の早期発見・予防処置・生活習慣指導を丁寧に行っています。
「歯ぐきから出血してるかも」「ちょっと気になるだけだけど…」
――そんな時こそ、お気軽にご相談ください。
あなたの大切な歯を守るため、全力でサポートします。






