親知らずの抜歯後のケア方法
2025年1月24日
親知らずの抜歯後のケア方法
親知らずの抜歯後は、適切なケアを行うことで、痛みや腫れを軽減し、感染や合併症のリスクを防ぐことができます。以下に、抜歯後の一般的なケア方法と注意点を詳しく説明します。
1. 抜歯直後のケア
1.1 ガーゼの圧迫止血
- 方法
抜歯後、歯科医が渡したガーゼを噛んで圧迫し、止血を行います。- 30分~1時間程度噛み続けます。
- 出血が止まらない場合は新しいガーゼを噛みます。
- 注意
唾液に少量の血が混じるのは通常のことで、過度に心配する必要はありません。
1.2 傷口を触らない
- 舌や指で触れたり、吸い込む動作を避ける
傷口に刺激を与えると、治癒が遅れたり感染の原因になります。
2. 抜歯後の飲食
2.1 飲食のタイミング
- 抜歯後2~3時間は飲食を控えます。
- 麻酔が完全に切れてから飲食を始めてください(麻酔中に食べると頬や舌を噛む恐れがある)。
2.2 避けるべき食品
- 熱いものや辛いもの
傷口に刺激を与え、出血や痛みを引き起こす可能性があります。 - 硬い食べ物
咀嚼が困難なため、傷口に負担をかけることがあります。 - アルコール
血行を促進し、出血を悪化させる可能性があります。
2.3 おすすめの食品
- 冷たいもの(アイスクリーム、ヨーグルト)。
- 柔らかいもの(お粥、スープ、プリン)。
- 栄養を補うためのジュースやスムージー。
3. 痛みと腫れへの対処
3.1 痛み止めの服用
- 処方された鎮痛剤を指示通りに服用してください。
- 痛みが強い場合は、歯科医に相談しましょう。
3.2 冷やす
- 方法
抜歯後24時間以内は、頬の外側から氷や冷却パックを当てることで腫れを軽減します。- 20分冷やして、10分休むを繰り返します。
- 注意
24時間以降は温める方が効果的になる場合があります(歯科医の指示に従う)。
4. 口腔ケアのポイント
4.1 うがいの注意点
- 抜歯後24時間は、うがいを極力控えてください。
- 強いうがいは、血餅(傷口を保護する血液の塊)が剥がれ、治癒が遅れる原因になります。
4.2 歯磨きの注意点
- 抜歯当日は、傷口付近を避けて優しく磨きましょう。
- 翌日以降、傷口周辺も慎重に清掃しますが、ゴシゴシ磨かないようにします。
5. 日常生活の注意点
5.1 激しい運動を避ける
- 抜歯後数日は激しい運動や重い物を持つことを控え、安静に過ごします。
- 血圧が上がると出血が悪化する可能性があります。
5.2 喫煙を控える
- 喫煙は血流を悪化させ、感染や治癒の遅れの原因となります。
- 抜歯後少なくとも48時間は喫煙を控えましょう。
5.3 睡眠時の姿勢
- 枕を高めにして横向きに寝ることで、出血を防ぎます。
6. 注意すべき症状と対応
6.1 通常の症状
- 軽い腫れ、痛み、出血は通常1~3日で改善します。
6.2 異常な症状
以下の症状が見られた場合は、すぐに歯科医院に連絡してください:
- 止まらない出血
2~3時間経っても出血が続く場合。 - 激しい痛み
痛み止めが効かないほどの強い痛みがある場合。 - 腫れや熱感が増す
24時間以降に腫れが急激に悪化する場合。 - 発熱
38℃以上の熱が出る場合。 - 悪臭や膿
傷口から悪臭や膿が出ている場合(感染の可能性)。
7. ドライソケット(乾燥症候群)の予防
- 原因
血餅が剥がれ、歯槽骨が露出することで、激しい痛みが生じます。 - 予防方法
- 傷口を触らない。
- 強いうがいを避ける。
- 喫煙を控える。
まとめ
親知らずの抜歯後は、適切なケアを行うことで治癒を促進し、痛みや合併症のリスクを軽減できます。日常生活での注意点を守り、異常があれば早めに歯科医院に相談しましょう。抜歯後のケアをしっかりと行うことで、快適に回復を迎えることができます。






