千代田区岩本町のインプラント 上條歯科医院のスタッフブログ

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2010年6月

院内にCTを導入しないわけ 1

2010/06/30

術前のCT撮影と3次元のシュミュレーションを行うことにより、以前ならばインプラント治療が困難だった症例でさえ、正確かつ安全な手術が可能になってきました。必ずしも全てのケースでCTが必須なわけではありませんが、CTの有用性には素晴しいものがあります。そして近年、歯科用のコーンビームCTが小型化・低価格化してきたため、院内にCTを導入するインプラント施設が増えてきました。しかし、当院では今のところ導入するつもりはありません。インプラント施設の多くが導入しているデンタルCTは2~3000万円程度です。しかし、当院がCTを依頼する提携先メディカルスキャニングお茶の水にある最新機器(64列マルチスライスCT)の定価は19億8000万円だそうです。約20億と2千万だとざっと2けた、100倍も違います。つまり、スーパーカーとF1マシン、または高級車と航空機ぐらいの違いがあります。それだけ価格が違うものが似たような性能であるわけがなく、得られる情報と信頼性が全く異なります。そんな高性能機器がタクシーに乗ればわずかワンメーターのところにあります。CT素人の歯科医師が片手間に撮るCTと専門職の放射線技師が撮るCTではやはり違いがあって当たり前です。多くの歯科用CTでは骨の質(骨密度)を知ることの出来ませんが、高性能なメディカルCTでは骨の質までしっかり調べられ、画像の鮮明さが格段に優れています。聖路加国際病院長の福井次矢先生は著書の中でこのように記しています。「(日本では)人口100万人当りのCT(コンピュータ断層撮影)の設置数は92.6台、MRI(磁気共鳴画像)の設置数は40.1台といずれもOECD加盟国中最多、それもきわだった多さです。(OECD平均はCTが22.6台、MRIが11.5台、2005年)。世界中のCTの実に4分の1が日本にあるとまで言われています。 果たしてこの検査機器の多さは、患者さんを正しく診断できる可能性の高さにつながっているのでしょうか。機器の数に見合っただけのメリットを患者さんたちは享受できているのでしょうか。 私は、日本よりもCTやMRIが少ない他の先進国の病院の診断能力が著しく劣っているという話は聞いたことがありません。逆に日本では、「検査が多いわりに結果が知らされるのが遅い」といった患者さん側の不満をしばしば耳にします。」     [なぜ聖路加に人が集まるのか 聖路加国際病院院長 福井次矢著 光文社 2008]当院にCTはありませんが、CTシュミュレーション・ソフトウェアについては「シンプラント」「ノーベルガイド」「10DR」というメジャーな3種類を症例にあわせて適切に使い分けております。中途半端な高額医療設備を過剰な上にさらに過剰にするよりも、都心部に集積した高度な社会資本を有効活用し、運用面でより質の高い医療を提供すべきであると私は考えます。(上條)

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